コラム COLUMN

冬の入浴が危ない理由。ヒートショックという“家の中の事故”

2025年12月20日 - 暮らしと住まいの豆知識

冬の入浴時に起こるヒートショックの危険性を伝える、あたたかい雰囲気の浴室写真

寒い冬の日、
「お風呂で温まろう」と思って入浴したはずなのに、
実はその時間が 命の危険につながることがある のをご存じでしょうか。

それが ヒートショック です。

ヒートショックは、特別な病気ではありません。
毎日の暮らしの中、家の中で突然起こる事故として、
毎年多くの人が亡くなっています。

日本の入浴中の死亡事故は年間 約1万7,000〜1万9,000人 と推計されています。

これは交通事故死の数を大きく上回る規模で、特に高齢者で多く発生しています。

ヒートショックとは?

ヒートショックとは、
急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、体に強い負担がかかる現象です。

特に起こりやすいのが、

・暖かいリビング

・寒い廊下や脱衣所

・熱いお風呂

この 温度差が大きい動線 です。

寒い場所に出た瞬間に血圧が急上昇し、
その後、湯船に入ることで一気に血圧が下がる。


この急激な変化が、

失神や心臓・脳への重大なトラブル

引き起こします。

ヒートショックは「高齢者だけ」の問題ではありません

ヒートショックというと、
「高齢者の話」「自分には関係ない」と思われがちです。

しかし実際には、

・冬の寒い家に住んでいる

・脱衣所や浴室が特に冷える

・廊下が底冷えする

こうした環境では、年齢に関係なくリスクがあります。

「若いから大丈夫」
「健康だから平気」

ではなく、家の環境そのものが原因になるのがヒートショックの怖いところです。

なぜ“家の中”で起こるのか

ヒートショックが起こる大きな理由は、家の中に大きな温度差があることです。

特に冬は、

・リビングは暖房で暖かい

・でも廊下・脱衣所・トイレは冷えたまま

という状態になりやすく、
知らないうちに体へ大きな負担がかかっています。

つまりヒートショックは

生活習慣だけの問題ではなく、

住宅のつくりとも深く関係している のです。

今すぐできるヒートショック対策

まずは「脱衣所・洗面所」を冷やさないこと。

ヒートショックは、
暖かい部屋 → 急に寒い場所へ移動することで起こります。
そのため、特に注意したいのが 脱衣所や洗面所 です。

今お住まいの家でも、次のような工夫でリスクを下げることができます。

・入浴前に脱衣所を暖房器具で温めておく

・小型の電気ヒーターやセラミックヒーターを使う

・浴室のドアを開けて、洗面所に暖かい空気を流す

・断熱性の高いカーテンや内窓で冷気を防ぐ

少しの工夫でも、急激な温度差を減らすことが大切です。

家づくりでできるヒートショック対策

外からの冷気を防ぎ、
室内の暖かさを逃がさないためには、

家の断熱性能(UA値)と気密性能(C値)

がとても重要です。

すき間の少ない家は、
暖房の効きがよく、
廊下や脱衣所まで暖かさが行き渡りやすくなります。

結果として、
急激な温度変化が起こりにくい家になります。

まとめ

ヒートショックの大きな原因は、部屋ごとの急激な温度差です。
暖房の効いたリビングと、寒い廊下・脱衣所・浴室との温度差が小さくなるだけでも、

リスクは大きく下げることができます。

新築住宅では、こうした温度差そのものをつくらない工夫も可能です。

その一つが、床下から家全体をやさしく暖める

「床下エアコン」という考え方。

床下エアコンは、リビングだけでなく

廊下や脱衣所まで温度を均一にしやすく、

ヒートショック対策としても注目されています。

著者情報

岐阜県岐阜市を拠点に、
「住むほどに好きになる家」をテーマに家づくりを行っているAVANTIHOMESです。

断熱性能・気密性能・耐震など、専門的な知識をわかりやすく解説し、
お客様が安心して家づくりを進められるよう、公式情報として発信しています。

 

▶モデルハウス見学会はこちら

▶資料請求はこちら

icon